今年もこの季節がやってきた。

毎年、横浜は赤レンガ倉庫にて開催される『GREENROOM FESTIVAL』。
今年は5月21日、22日の二日間で行われ、過去最高の入場者数を記録したという。

実はビーチカルチャー初心者である私(編集I)は恥ずかしながら今年グリーンルームフェスデビューを果たしました。

7月には代々木公園で行われる『OCEAN PEOPLE』、
9月に控える第二回『GREENROOM fes in Hawaii』と楽しみが目白押し。

横浜のグリーンルームが終わった今、代表 釜萢直起さんにインタビューを敢行。
ハワイ開催の楽しみ方を教わりつつ、『過去・現在・未来』について伺いました。

- そもそも、グリーンルームはどういう思いでスタートしたのですか?

元々はカルフォルニアのラグーナビーチにある『ムーンシャインフェスティバル』というフェスが2002年から3年間あって、それをカルフォルニアへ見に行った際にインスパイアされたんです。ぜひこういうことを日本でやりたいなと。その時の思いからスタートしました。

僕は地元が東京の町田というところで、そこは中学校くらいになると大体スケートボードを始めるようになるんです。夏になると小田急線で鵠沼に行ってはサーフィンをする、というヤンキーカルチャーがあって(笑)。
ヤンキーというと語弊があるかもしれないですが、「ヤンキーとスケーターとサーファー」がぐるっと混ざったようなカルチャーが脈々と地元にあって、僕も当然のようにその中にいました。

- ではその頃からサーフィンをしているんですね?

そうですね。それからオーストラリアに留学したのですが、オーストラリアはサーフカルチャーの最先端だからすごく盛んなんです。必然的にフェスカルチャーにも出会えて。
大きなフェスが何個もあって20年くらい続いているフェスがあるくらい。イギリスやアメリカとも違ってもう少し土臭いフェスというか。
僕はシドニーのボンダイビーチがある地域に住んで、海は家の目の前にあり生活として、ビーチに住む感覚を直に味わいましたね。

- グリーンルームフェスお疲れ様でした! 終わってみて今年はいかがでしたか?

すごく充実した年でした。クオリティとしてもスタッフ、アーティストさん、みんなの気持ちが一つになれたな、という実感があります。
あとは細部のところでもみんなでいいものを作ろうという意識がすごく良かった。10周年の時もすごく良かったのですが、その時よりもクオリティが格段に上がりましたね。
僕は元々チームを変えないタイプでもあるので、舞台監督も12年間ずっと同じ方にお願いしいて、年々ちゃんとみなさん応えてくれるというか。
実は今年のステージにあった星のライトは僕がアンティークショップで買ってきて直したものなんですよ。フェスには一番星でしょ、ってみんなに語って(笑)。

- 1回目から横浜で開催していたのですか?

1〜5年目までは現在開催している赤レンガの反対側の大桟橋ホールで行っていました。
しかも初めは2月に行ったので、その時は雹(ひょう)が降るわ、雪が降るわで。
これは無理だな、と思って2年目から5月になりました。
5月はGWが終わると気候もだんだん暖かくなってきて、みんなのマインドが夏を求めていく時期というか。そういう点では一番合ってるのかなと思います。

- では規模としては徐々に大きくなっていった、と。

そうですね。ただ1回目は3000円のチケット600枚の券売からスタートしたので、赤字で大変でしたけどね。でも年々多くの方に来てもらえるようになって。
ただ、当初行っていた大桟橋ホールは会場自体が揺れるので、みんなでモッシュしたり、ジャンプするとすごく波打ってしまうんです。
そうすると車のセンサーや地震警報器など、全部が鳴ってガラスが軋む、という結構緊急事態のところまでいってしまって。会場からも現実的に危険なのでやめましょうという話になってから、赤レンガ倉庫さんに拾っていただいたんです。

- グリーンルームフェスにはたくさんの子ども達が、キッズディスコなどでのびのびと遊んでいる姿も多く見られました。

日本だとビーチカルチャーやフェスというと“若者”のイメージが強いかもしれないですが、海外ではファミリーで楽しむって、案外普通のことなんですよね。特にハワイでは13歳まで親と一緒にいなければいけない。それに海やビーチはみんなのものだから、フェスもそうあるべきだと考えています。
僕は賑やかな若者も、ファミリーもどちらも受け入れたい。フェスにはエッジの効いたいい部分と、ソフトな部分が欲しいですね。

僕らは仕事として他のフェスのキッズエリアを担当していて得意なジャンルではあるんです。
だからこそ自分たちのフェスはより気合いを入れて作ってきました。
子どもがハッピーであれば大人も笑顔でいられますよね。一番真っ白で純粋だから一生懸命踊りますしね。だからキッズディスコは本当に面白い。

- 今年の9月に第二回となるハワイでのグリーンルームフェス。1回目の反響はどうでしたか?

反響って1年目はたいしてないんですよ。開催はワイキキシェルというハワイ最古の音楽堂で(日本で言う日比谷の野音みたいな)聖地のような場所で、横にはダイヤモンドヘッド、パワースポットみたいに音の鳴りもすごく感動するものがあった。僕ら自身はそういう場所でグリーンルームフェスをやらせてもらえるということに感動しましたね。

そもそも、日本のフェスが海外に挑戦するということがほとんど無いんですよね。
僕らも太平洋を結んでいくというか、横浜からハワイ、ハワイからカルフォルニア。
いつかムーンシャインがあった場所に戻れるということがあれば、僕が当時インスパイア受けたところに原点回帰できるのではないかなと。それはまた一つのストーリーだと思うので。

- もしや、それは野望ですか?

野望というか、カルフォルニアのサーファーやミュージシャンたちも、俺らの地元でやろうぜってみんな言ってくれるし、ハワイアン達からもやろうぜ、という声からハワイでのフェスが始まったところもあるので、そういう意味ではカルフォルニアやオーストラリアでやれることが将来的には無くはない、と思うんです。

- グリーンルームフェスの、日本とハワイの最大の「違い」とは

ハワイはまだ1回だけなので、まだまだこれからというところではあるのですが。実は考え方としては大きく変わらないんですよ。
僕らのフェスは365日ある中の1日だけど、これって結構刹那な話でカルチャーは大きくならないんですよね。
ハワイのグリーンルームギャラリーを7年前に出店して、そこではペインター、フォトグラファーを常に応援して彼らの作品を売っていくことが毎日の場です。
映画の配給も僕たちの仕事の一つとして行っていますが、フィルムメーカーを世に出して映画館で上映させていく。

基本的にはプラットフォームな考え方にしていて。
フェスは1日のお祭りだけど、その下の土台がすごく重要だと思っています。
それをサーフィンの聖地であるハワイで活動していきたくてお店を出させて頂いた。
やっぱりお店を出したらお祭りも必要になってくるから、お祭りも遂に始まったという感じですね。そういう観点からであれば、日本もハワイも同じかなと。

横浜でもそうですが、急にお祭りだけ行って引き上げていくというよりは、そもそも僕らもそこにいる、という感じ。お店の近くでフェスをしているという感覚ですね。

- 日本から今年のハワイのグリーンルームフェス参加者には初めての方も多いと思います。楽しみ方のコツはありますか?

何と言っても場所が素晴らしいので、ダイヤモンドヘッドの横でライブが見られる、という点を全身で感じてもらいたいですね。やっぱり環境としてのスケール感が日本と明らかに違います。もうとにかく雰囲気が良いんですよ。

もちろん音楽でも地元の良いバンドや、日本からはDef Tech、SPECIAL OTHERS等が行きます。特にDef Techは、Shenがハワイ人、Microは日本人でいわゆる僕が考えているコンセプトを表現してくれる二人だと思っています。
スペアザはインストとして音楽が国境を越えていけることを体現してくれると思う。あとは地元のミュージシャンがドカっとローカルを盛り上げてくれるはず。
そいうのも日本から来た人たちに味わってもらえたら嬉しいですね。

【編集後記】
音楽業界を経験せず、本人曰く「ノリで」企業した25歳の若者が、カルフォルニアで受けたインスピレーションを原動力に、“好きな事業を、好きにやるスタイル”を確立。これは誰しもができることではなく、釜萢さんの努力と信念が、人々を惹きつけるものを作り出すのだと実感しました。
失礼を承知であえて言いますが、どちらかと言うとインドア派、グリーンルームのグの字も知らないような私が今年初めて参戦し、無料エリアの充実さ(ここだけでも十分楽しめる)、心地よい海風、そして気持ちいい音楽(とビール)を堪能しました。正直自分でもびっくりしています。
新たに「5月=グリーンルーム」という楽しみが一つ、私の心に刻まれました。

【Profile:釜萢直起】
株式会社グリーンルーム代表。事業ドメインをミュージック、スポーツ、ファッション、アートとし、「人を感動させる」というコンセプトのもと活動。GREENROOM FESTIVALオーガナイザーの他、アートギャラリーの運営、映画配給を行う。
「海を生業にしている人は、海に何か還元しないといけない」という信念から始まった美化活動『SAVE THE BEACH SAVE THE OCEAN』。神奈川美化財団とパートナーシップと組み湘南のビーチにゴミ箱の設置を行っている。

【GREENROOM Hawaii 2016】
日程詳細:2016年9月10日(土)
HP:http://greenroomfest.com/

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